最近、
「胸焼け」や「呑酸」などといった症状が「逆流性食道炎」かも?
といったテレビのCMをよく見かけるようになりました。
みなさん、『逆流性食道炎』ってご存知でしょうか?
逆流性食道炎とは
胃酸を中心とした胃液や、十二指腸液が食道に逆流することによって、さまざまな症状を起こしてくる病気です。
病気の原因
主に胃酸の食道内への逆流ですが、これは、 ・食道下部括約筋 下部食道括約筋が、胃からの逆流防止機構の1つになっており、これが緩んでくると逆流が起きやすい。
●加齢やたばこ
下部食道括約筋のゆるみが起きやすい。
●亀背(背中が曲がってくること)
腹腔内圧が圧迫され高くなりやすいため、逆流しやすくなる。
●食事の欧米化(脂肪の多い食事)
脂肪の多い食事が胃酸の分泌を増やす。
●肥満
腹腔内圧が、脂肪により上がりやすく、逆流しやすい。
などが原因として挙げられます。 最近では、ピロリ菌を除菌した後にも起こりやすいとも言われています。これは除菌により胃が健康になるため、胃酸の分泌が亢進するからです。
主な症状
CMでおなじみの胸焼け、呑酸などですが、「ものを食べると、ひっかかったような感じがする」とか、「咳が持続し、止まらない」といった 症状で来院される方もいます。
診断
内視鏡検査で、食道粘膜に発赤やびらんなどの粘膜所見を認めれば診断できますが、 粘膜所見がなくても、症状のある「非びらん性食道炎」が最近増えており、また、人によってはかなり重度な粘膜所見がありながら、何も症状のない方もいらっしゃいます。
治療
最近は良い薬が出てきており、内服薬でほとんどの方の症状がなくなります。
逆流性食道炎セルフチェック
「むねやけ」が1ヵ月以上も続くときには、逆流性食道炎になっているのかもしれません。かかりつけの医師に相談しましょう。 チェックしてみましょう! あなたは、次のような症状に思いあたりませんか?こんな症状があったら、早めに医師の診察を受けましょう。 逆流性食道炎なのかもしれません。
● 「むねやけ」が1ヶ月以上続く。
● 「むねやけ」だけでなく、胃もたれ、胸の痛み、のどがおかしいなどの症状がある。
● 酸っぱい胃液がこみあげてくることがある。
● ものを飲み込むとき、つかえる感じがある。
● 胸にしみるような痛みがある。
● 食べ過ぎたとき、脂肪の多い食事や香辛料のきいた食事をとったときに、「むねやけ」がひどくなる。
さらに次の質問はどうでしょう?! 上の症状の他に1つでもあてはまるものがあれば食道炎の可能性がより高くなります。 かかりつけの医師に気軽に相談してみましょう。 食べ過ぎたとき、脂肪の多い食事や香辛料のきいた食事をとったときに、「むねやけ」がひどくなる。
● 高齢である。
● 背中が曲がっている。
● 胃の手術を受けたことがある。
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